SAIの領域選択の話するよ

どうもごめんなさい。1日遅れの雷軌です。 最近あんまりペンタブに触ってないなりにもSAIの話をしたいと思います。 具体的に言えば、領域選択の使い方の話。 実は某視覚的な媒体を研究する部で、部長の絵の修正とかをさせられた事が何度かあるんですが…… ベタ塗りが線画からはみ出てたり、影の塗りだけはみ出てたりとまあ散々だったわけですよ。 マジックワンド使えよ。 でも、SAIにはマジックワンド以外にも便利な選択の仕方はあるんですよって話です。 (矩形選択、投げ縄選択の話はありません)

マジックワンド

と言いつつマジックワンドの話しちゃう。 SAIを使ってたら多分一番使う選択ツール。特定レイヤーや、キャンパスにある、囲まれた領域内を選択するツールです。 領域の検出の方法が何種類かあるけど、「透明部分(精密)」がオススメ。「色差が範囲内の部分」は、微妙な濃さの部分を調整して選択できる。でもそれより特定の色が塗られている部分だけを選択できるのが売り。グラデーションの一部分だけを選択する事も出来ちゃいます。(いつ使うのかは疑問だけど)

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左上半分が透明部分選択、右下半分が色差が範囲内の部分選択。画像サイズにもよりますが、色差の範囲が±100以上あれば大体の塗りはごまかせます。

選択ペン/選択消しゴム

マジックワンドと合わせて使う事が多いツール。「マジックワンドで選択したいのに線が繋がってない!」って時に使う事が多いと思います。

しかしその本領は、他の選択ツール方法ではできない、濃度のある選択ができる事。 普通のペンツールと同じように、ブラシ濃度を下げれば透明度を付けることが出来るし、ある程度までならグラデーションだって作れちゃいます。 この濃度のある選択を 使えば、画像の一部だけをぼんやりと抜き取ったり、ちょっと変わった塗りかたが出来るようになります。

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主に光の表現などで広く色んな使い道ができるので試してみましょう。(服の皺や、ハイライトなど)

不透明部分を選択

そしてもう1つ、とっても大事な選択の仕方があるんです。それが、レイヤーの不透明部分を選択する方法。

この選択の仕方はとっても簡単。Ctrlキーを押しながらレイヤーパネルのサムネイル部分をクリックするだけ!

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なんとこれだけで、元のレイヤーの不透明度と同じ不透明度の選択領域を作ってくれます。 (これを知らかった当時は元になるレイヤーをコピーして不透明度保護して使ってましたね……) 複数のレイヤーの不透明部分を選択したい場合は、1つのレイヤーセットに入れて、レイヤーセットのアイコン部分をクリックすれば選択できます。 (これを知らなかった当時はいくつものレイヤーをコピーして以下略)

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例えば、線画を描いた後、塗る前に仮色を塗っておけば、そのレイヤーを使って選択すればレイヤーを切り替えたりせずに、すぐに選択領域を変えることが出来ます。 他にも、一度塗ったものと同じ不透明度で別の色を塗りたい!ってときにも役に立ちますね。もちろん、選択ペンや消しゴムで微調整するのも良いでしょう。

と、いうわけで、SAIを使うなら覚えておいて損はない領域選択のお話でした。他の有料ペイントツールは使っていませんが、おそらくSAI特有のものだと思いますので、これを機にSAIの使い方をじっくり調べてみるのも良いかもしれませんね。