シングルボードPCのススメ

どうも皆さん、おはこんばんちは。クモハです。前Raspberry Piの紹介をしましたが、今回はその他のシングルボードPCで気になったものの紹介もしたいと思います。流石に「調べて下さい(丸投げ)」はひどいと思ったので戻ってきました。あと僕も興味があるので、調べたことを出来る限り吐き出そうかと思います。

pcDuino

※筆者の使用経験はありません

pcDuinoが目を引くポイントは以下の3点です。

  • メモリ
  • CPU
  • 搭載しているOS

まずこのpcDuinoがRaspberry Piとどう違うかという点ですが、なんといってもメモリの大きさです。1GBです。Raspberry Piの2倍です、すごい!

そしてCPU。こちらもグレードアップが図られています。AllWinner A20というチップで、このメーカーのチップは安価なAndroidタブレットでも使われていたりします。

この2点だけで欲しくなってしまいます。僕も欲しいです。

最後に搭載OSについて。こいつはUbuntuAndroidAndroidを搭載しています。Androidです。pcDuinoの対応言語はC、C++、AndroidSDKを使ってのJavaPythonで、公式にAndroidアプリ開発がサポートされています。つまり、作ったアプリをその場でデバッグすることが出来るのです。しかも今流行りの「USB OTG(USBホスト機能)」に使えるUSB-microBコネクタを搭載しているので、これを利用したアプリのデバッグなんかもサポートしてくれます、もはや神ですね。

まあこいつのスペック自体が、Android搭載であるという点から見れば2年前の性能であり、最新の端末でシステムリソースをゴリゴリ食って動かすようなアプリを作ってデバッグするのは少し厳しいかもしれません。それを考えても、Raspberry Piの性能からは大きな進歩です。あとRaspberry Piに同じく低消費電力なので、サーバー用途にも使えますね。

でも、お高いんでしょ?

前「Raspberry Piこそコスパ最高」と言い切ってしまいましたが、pcDuinoのコスパの方が優れているかもしれないと今日調べていて気づきました…(震え)。このスペック差で、最安6480円です(秋月電子通商にて)。お金を貯めて買おうかなと迷い始めました。

Raspberry Piとどっちがいい?

ここまでpcDuinoのいいところばかり紹介してきましたが、実際どっちがいいのか。

答えは「やはり利用スタイルによる」です。GPIOの数はRaspberry Piの方が多いので、大量のGPIOを使って電子工作したい方はRaspberry Piを使ってあげてください。また「この世界に入ったばかりでよくわからない」というあなた、Raspberry Piは日本語のドキュメントが多いので始めやすいと思います。Raspberry Piでこの世界に飛び込みましょう。

「スペック高いほうがいいに決まってるだろ」というスペック厨のあなた、pcDuinoを使ってあげてください。また、pcDuinoのGPIOピンはかの有名なマイコンボード「Arduino」のピン配置に似せてあります。Arduinoシールドを使った開発をしたい方、興味がある方は是非pcDuinoを使ってあげてください。そして日本語のドキュメントを増やして下さい!!

こんなのもあるよという紹介

Intel系のSBC

実はIntelもこの界隈に参入していて、Galileoという名前でボードを売っています。特徴はx86アーキテクチャを採用していることです。Intel以外はほとんどARMアーキテクチャという後発のアーキテクチャを採用しています(スマートフォンなどもこれです)。x86アーキテクチャを採用する利点は、普通のPC用OSをインストールすることができることです。もっとも、スペックはそんなに高くないのでちゃんと最適化されたOSを選ぶ必要がありますが、ほとんどのLinuxをインストールすることができるので選択肢が広がります。

最近は「Edison」という新たな切手サイズ(!)のSBCもあります。これはまだ情報が少ないので僕はよくわかりません。

BeagleBone

LinuxIDEが最初から搭載されているSBCです。こちらはスペック十分ですが、その割には高いなぁという印象を受けるので興味があまり湧いていません。しかし大量のピンソケットが生えているのでトップクラスの拡張性を誇るかも…?

最後に

やはり紹介記事みたいになっちゃいましたが、SBC界隈はアツいのでこの熱気を他のクラスタの人達にも伝えたい…!という思いでここまで書いてきました。電子ガジェット製作(電気系に限らず情報系も)にはもってこいのツールですし、小規模なサーバー用途にも低消費電力で性能十分なので、皆さんもこの界隈に足を突っ込んでみて良さを味わって欲しいです。またこの記事がそのきっかけになれば幸いです。次書く機会があればGPIOピンの使い方なども紹介しようかな…。

明日はねぎとろさんにお願いしようかと思います。どんな記事を書いていただけるか楽しみです。