Raspberry Piで簡単お手軽Linux
どうも皆さま、おはこんばんちは。クモハと申します。今日ももう残り少ないですが、僕からはRaspberry Piの紹介をしたいと思います。というのも僕はもともと情報系よりも電気系のあれこれをするのが好きなので、前の4人の情報系のプロ達とはちょっと違う話をします(GCCのアドベントカレンダーのはずなんですが…)。
Raspberry Pi #とは
Raspberry Piは、簡単にいえばLinuxが乗ったちっちゃいコンピュータです。買ってみて驚きました、ほんとに名刺サイズです。こいつにモニターとキーボード・マウスを付けて動くなんて信じられないほどに。しかもちゃんとLAN端子もついてるのでこれだけでパソコンになります。
そして驚くべきことに、このRaspberry Piはとても安い値段で買うことが出来ます。RSコンポーネンツという電子部品等を扱う通販サイトで3940円(僕が購入した時の値段)で買うことが出来ます。
まあこれだけ安いんだから何か短所があるんじゃないかと思うかもしれません。はい、実はCPUクロック周波数が700MHz(オーバークロック可能)、メモリ512MBが最高スペックです。今の時代にしてはもう「低スペ」とされてしまうスペックですが、昔このスペックにウン十万かかっていたことを考えると、まあ納得の行く値段だと思います。
ちなみにRaspberry Piには今の時点で市場に出ているモデルが4つあり、それぞれにA、A+、B、B+という記号が振ってあります。AとBは同じ基板のサイズで、Aが
- メモリが256MB
- LAN端子がない
- USB端子が1個だけ
以外はBと同じです。B+がこの後に、
- BのUSB端子増設
- 電源強化
- ストレージがmicroSDに
- 基板再設計バージョン
として発売されました。
A+は一番最近に発売されたモデルで、
- USB端子の数は据え置き
- 基板のサイズを縮小
したB+のようなものです。
またこのRaspberry Piには「GPIO」という、マイコンで言うI/Oピンのようなものがたくさん生えており、これを使ってLEDチカチカをやったり、モーターを回したりといった制御をすることも出来ます。Raspberry Piを機器に組み込んでLinux上で制御プログラムを書けば、C言語などを使って楽に組み込み機器の開発をすることが出来ます。夢が広がりますね。
これをどう使うか
Raspberry Piをしゃぶり尽くせるかどうかは、今では低スペとなったこの性能とGPIOをどうやって使うかに関わってくると思います。僕はまだGPIOにはあまり手を出してないのですが、スペックの方はシステムリソースを効率よく使うためにCUIで使っています。CUIは難しいと思われがちですが、基本的なコマンドを覚えればそんなに難しくはありません。
ちなみにRaspberry PiをWebサーバーとして使っている人はそこそこいるようで、こいつのもう一つのウリである「低消費電力」という面を十分に活用しています。こいつは電源入力をUSB-microB端子としているので、最大でも5V2Aくらいで動きます。アイドル時はもっと消費電力が少ないですから、常時稼働させるにはもってこいの性能です。
僕の利用ケースを挙げますと、僕はRaspberry Piのためにモニターマウスキーボードを用意できるマネーがなかったのでモニターいらずの方法をとりました。これはネットワーク上に置いたサーバーにログインしてTerminalを直接叩く「SSH接続」というもので(僕も全容を把握してるわけではないのですが)、この方法で家でもインターネット上からでもRaspberry Piにログインしてコマンドを実行することができるようになりました。
今はこのRaspberry PiにRubyとC、C++の開発環境、TeXのコンパイル環境を整備しています。コマンドラインめっちゃ楽しいです。
Raspberry Piと競合するいろいろな製品
こんなRaspberry Piですが、他にもこんな感じの製品はないものかと調べたら、実はいろいろありました。それぞれに一長一短がありますが、個人的にはRaspberry Piが値段とスペックがいい感じに釣り合ってるなぁと感じました。これからこの分野も成長するかもしれませんから、僕も暖かい目で見守っていこうと思います。